5月5日に対談イベントが行われました!

5月5日に企画展関連イベントとして美術評論家の早見堯さんと作家の根岸芳郎さんによる対談が行われました。

 

ご本人の絵画を前にしてご本人の作品にかける想いと、根岸作品のよき理解者である早見さんの深いお話を聴けるとは…

非常に贅沢で貴重な時間です。お二人の人柄からか、対談は終始和やかなムード。

 

 

対談目当てで来た方はもちろん、そうでない方も歩みを止めて聞き入っています。

 

 

まずはじめに早見堯さんが「色を際立たせたい場合、通常形(フォルム)は描かないため、平坦になりがち。

しかし根岸さんの作品は色が際立った平面でありながら、もくもくとした雲のように色にボリュームがある」と評されました。

それを受けて根岸さんも「絵画空間ともいうべきものを目指している。奥行き、深奥性が必要なのではと感じ始めて、このような作品になっていった」と自作について説明されました。

そして平面であるはずの絵の中にある「奥行き」、それは絵の中にある「時間」と関係しているのではないか、という興味深いお話に。

根岸芳郎作品は、水で溶いたアクリル絵の具を綿キャンバスにしみ込ませて描かれています。「制作過程での痕跡がすべて残ってしまう技法で描いている。これは絵と対話してきた時間や思索そのものが、画面に表れているということなのかも知れない。」と根岸さん。

早見堯さんの「ぱっと見てすぐ分かるわけではない、時間とともに移ろい様々な景色を見せてくれる。鑑賞に時間を要する絵画」という評は、まさに根岸作品における本質的な部分を見事に表現されていると思いました。質疑応答でも活発なご質問をいただき、充実の一時間半超でした。「対談イベントや画家さんのことを存じ上げなかったけれど、ファンになった」という方もいて嬉しい限りでした。

根岸さんの作品は「こうあるべき」という押し付けはなく、自由な気持ちで楽しむことができます。タイトルを制作日のみにしているのは、先入観なく鑑賞する人が感じたままを楽しんでほしいという根岸さんの想いの表われです。

 

「根岸芳郎展 色彩浴の世界へ」は6月24日(日)まで、無休でご覧いただけます。5月26日(土)には「ミュージアム・コンサート〜ジャズのひととき〜」を、また6月10日(日)には根岸芳郎さんによるギャラリートークを開催します。ぜひご参加ください。

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