ブロンズクリーニングが行われました

 先月のことですが、屋外彫刻のクリーニングが行われました。

屋外で長期間風雨にさらされている彫刻の作品状態を維持する専門的なクリーニング作業。今回で3年目となります。黒川弘毅武蔵野美術大学彫刻科教授にご指導いただき、八ヶ岳美術館職員ほか参加者で行いました。


作業は2日間行われ、初日は八ヶ岳美術館の散策路にあるブロンズ、2日目は諏訪二葉高校において、同窓会・美術部の皆様と「すこやか」像をクリーニングしました。


汚れが落ち、作業がすすむたびに輝きを取り戻すブロンズに、皆驚き、喜びながらの貴重な体験でした。

詳しい様子は続きをどうぞ。
 八ヶ岳美術館のみどりのリズム。
この像は前年にもクリーニングしていますtが、一年経って、どのくらい前回のワックスが残っているか、汚れがついているかなどを確認します。

状態確認をしながら、記録写真もしっかり撮ります。


中性洗剤でしっかり洗います。
像が気持ちよさそうです。


小学校6年生の男の子も、黒川教授(奥)のお話を聞きながらごしごし。
細かいところは細いブラシで洗います。


水で泡を洗い流すと・・・水がはじけます。
これぞ玉のお肌!
洗剤をつけて洗うだけで、見違えるよう。肌が若返ったようです。

ミツロウのワックスを塗り、乾いた布で磨いて光沢調整をします。
磨いた端からピカピカと輝くブロンズ像。
日陰にある像は、しっかり磨くと、木漏れ日の下でも存在感があります。

じゃーん★
すっかりきれいになりました。
表情もなんだか嬉しそうです。

そのほかの像もクリーニングし、1日目を終えました。





そして2日目。

黒川教授たちと、諏訪二葉高校へ。

年月が経ち、ブロンズの傷みを心配した二葉高校同窓会の方々から発案があり、クリーニングに至りました。

彫刻家・清水多嘉示は諏訪二葉高校で美術教師を務めていたこともあり、二葉高校の「すこやか」は1955年の建立以降、生徒や同窓生に親しまれています。


まずは黒川教授(右から二番目)より、彫刻クリーニングの意義など、お話を伺います。
普段機会のない彫刻クリーニングは、「作品に直接触れて、形を知ることができる、貴重な機会」であると先生。
清水多嘉示の三女である青山敏子さん(黒川先生隣)も東京からかけつけ、「父は二葉高校の教師、母も二葉高校の同窓生。両親にゆかりある学校。皆に像が大切にされていて嬉しい」とお話してくださいました。

同窓生のほか、美術部の生徒さんも7名参加。

黒川先生が写真で記録をとります。
この像はどのような歴史をたどってきたのでしょうか。

まずは洗浄。
ブラシでこすると、花粉か、像についた汚れか、泡が緑色になってでてきました。



洗い流したあとは、水をかけ、ワックスを塗ります。
同窓生の皆さまも、高いところにあるこの像に目線に立てたことに驚きながら塗っていました。

磨くとすぐに輝く像。
デコルテや鼻筋などを意識して磨くと、より立体的な表情に。
腰のラインや、胸の張りなどの美を、感じながら磨いていきます。
「20歳くらい若返ったみたい」「すごくきれい」と、驚きの声。

見違えるほど綺麗になった像の前で記念撮影しました。
綺麗になった「すこやか」像。
これからも登下校の生徒や立ち寄る同窓生を見守っていくことでしょう。

像の変化を実際に体験し、感動の半日を過ごされた皆さん。
お疲れ様でした。




清水多嘉示のブロンズは、諏訪6市町村の学校や公共施設に多数建立しています。

あなたの近くの像は、どのような状態でしょう。


少し洗浄するだけでも、本当にきれいになりますよ。
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